前回、真理の根元へ向かう旅の第一歩に、2chまとめブログからアンテナサイトへの脱却を決意した私が、今回まず考えた事はどのようにしてアンテナサイトを作るのか。という問題だった。ブラウザの検索窓にアンテナサイト作成とぶち込んで、帰ってくる答えの中にはお手軽に、且つ短期間でアンテナサイトを構築できてしまうソリューションがいくつか含まれていた。
一つ目は、アンテナサイト作成サイトである。ユーザー登録してログインし、好きなRSSを登録すると自分だけのアンテナサイトが簡単に構築できると言う代物だ。すばらしい。実際に私はユーザー登録していないのでどんな機能が付いているのかは不明だが、アンテナサイト構築のハードルをぐっと下げたソリューションである。言わば、アンテナサイトから、さらに一歩元締めに近づいたサービスである。アンテナサイト作成はユーザーに任せて、場を提供している。素晴らしいサービスだが、手軽さにひかれてこれに登録してしまうと、相変わらず参加者の一人でしかない。初めの位置から移動しようとして戻ってきてしまっているようなものだと考えた。なのでこのサービスへの登録は見送った。
参考リンク:アンテナメーカー
二つ目は、magpierssを使用して作成されたPHPサンプルを使用する方法だ。これはかなり正解に近い。とても魅力的に思えた。無料配布されているmagpierssというRSSパーサーを利用して、時間キーにソートし、自分のページに表示させる。これはとてもいい。だがmagpierssはあくまでRSSパーサーであり、取ってきたRSS情報をDB(データベースの事。ドラゴンボールではない。)に格納したり、そのDBを使ってページ送りで表示させたりと言ったプログラムを一から組むのは骨が折れる。ひとまず、保留として置く。
参考リンク:5分で作れるアンテナサイト!RSSを取得して更新順に表示させてみた。
三つ目は、GoogleAPIを使用してアンテナサイトを作る方法である。要するに、Googleが提供するAPIを使って、RSSを取得表示させるのだ。これも、単純な表示は出来ても、人気ランクやクリックカウント、記事検索などには対応できそうにない。一枚ペラのページを作るならこれでもいいだろう。そういうアンテナサイトはたくさんある。が、どうせなら、もうちょっと苦労して作った方が勉強になるのではないかと欲張りな私の心がつんつんするのである。
参考リンク:ニュース見るのも面倒な人向けにGoogle feed API 使ってアンテナサイト作ってみました。
じゃあ、いったい私が目指すアンテナサイトとはどのような物なのか。要件を定義してみた。
- RSSから記事の見出しとURLを取得し記事へのリンクを表示させるサイトである事
- 取得した記事を、ジャンル別に表示できる事
- それぞれのジャンルの記事取得情報をRSS出力できる事
- 記事リンクがクリックされた数をカウント出来る事
- 記事リンクに付いてのソーシャルボタン群を配置する事
- カウントしたクリック数を基にした人気記事ランキングが作成できること。
- 記事リンクの検索が出来る事
- 日付を指定した、過去取得記事の表示が出来る事。
とまあ、こんなところだろう。この時点での私は、こんな条件を満たすには、やはり自分で一から作るしかないのかと諦めかけた。一からの構築となると、機能は実現できるとしても、カッコいいサイトには成らなそうだ。cssとか各ブラウザを意識したサイト作成とか、仕入れるべき情報は山積している。できるだろうか。そう思っていた所、ふとしたことからWordPressの存在を知る。調べてみると、Blogサイト作成用のCMSだが、PHPとMySqlで出来ているためカスタマイズが容易で、ブログじゃないサイトも作れちゃうとの事である。取得した記事リンクをDBに格納すれば、人気ランクやクリックカウントも比較的容易に実現できそうだ。検索機能や、過去記事表示もBlogと同じ要領で行けるかもしれない。RSSも、元がブログなので出力可能だろう。テンプレートも豊富であるため、カッコいいサイトも作れてしまいそうだ。日本語による情報や関連書籍も充実している。これならば困ったときに先人の知恵を借りる事も難しくないだろう。
以上から、WordPressのテンプレートを改造してアンテナサイトを作る事にした。又前置きが長くなってしまったが、次回からはいよいよ実際に行った作業の備忘録を書いて行こうと思う。
*追記: 反響にお答えし、アンテナサイト用Wordpressテーマ「Antena Institute」をリリースいたしました。
詳しくは、「Antena Instituteについて」をご参照ください。
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Twibot Institute | 銀仁堂