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【書評】ゲンロン0 観光客の哲学 を読んだ

2017-04-25 22:46 by 仁伯爵

誤配される哲学書  東浩紀著「ゲンロン0 観光客の哲学」を読んだ。この本は、著者がニコニコ生放送でサブカルや時事問題について面白おかしく語る面白おじさんなどではなく、膨大な知識のバックボーンをもって哲学を行う巨匠であるという忘れられがちな事実を改めて思い知らされる一冊であった。思い付きで書かれタイトルで釣る今時の流行本とは一線を画する。過去の哲学の流れを踏まえた上で緻密に論理が積み重ねられており、袋小路に迷い込んだ現代思想 … 

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【書評】騎士団長殺し を読んで(ネタバレを含む)

2017-03-09 23:23 by 仁伯爵

4年ぶりの新作  村上春樹著「騎士団長殺し」を読んだ。第一部 顕れるイデア編と、第二部 遷ろうメタファー編の全2巻の長編小説である。本の帯には「『1Q84』から7年」とあるが、新潮社から出た村上春樹の長編小説に関しては確かにそうだが、その間に「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」があるので、4年ぶりの新作長編小説ということになる。今作はファンタジー要素が抑えられた前作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」とは違 … 

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【映画・書評】新海誠監督作品 君の名は。を見てきた(ネタバレを含む)

2016-10-02 16:05 by 仁伯爵

今までの新海作品+エンターテイメント  ついに、「君の名は。」を見てきてしまった。ジブリアニメを除いては空前の大ヒットとなったこの映画に、はじめはあまり食指が向かなかったのだが、私的な出来事でむしゃくしゃしたのでほかのアニメ映画とは明らかに違う客層の中へ果敢に突撃し見てしまった。結果、とてもよかった。面白かったのだ。新海誠監督の作品でここまで楽しめるとは思っていなかった。正直意外であった。ラブコメであり、SFであり、謎解き … 

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【映画・書評】マネー・ショート(The Big Short)を見て原作も読んでみた(ネタバレを含む)

2016-03-08 17:42 by 仁伯爵

サブプライムローンとモーゲージ債とCDOとCDS  先日、かねてから公開を心待ちにしていた映画「マネー・ショート」を見てきた。公開を首を長くして待っている間に原作本であるマイケル・ルイス著「世紀の空売り」を読んでいたのだが、情報量がとても多く、そのエピソードの一つ一つが面白くかみしめてゆっくり読んでいる間に映画版の公開日になってしまい、映画を見てから原作を読み終えると言う形になってしまった。原作、映画ともにとても面白く、な … 

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【映画・書評】<harmony /> を読んだうえで見てきた(ネタバレを含む)

2015-12-06 2:45 by 仁伯爵

この記事は、映画「ハーモニー」と伊藤計劃著「ハーモニー」および伊藤計劃著「虐殺器官」に関して重大なネタバレを含みます。3作品をご視聴、お読みになった後で記事をご覧になることを強く推奨いたします。 また、この記事は映画「ハーモニー」について否定的な見解が含まれます。ご気分を害される恐れのある方はご覧にならないようお願い申し上げます。 「虐殺器官」と「<harmony/>」  先日、映画「<harmony / … 

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【書評】鈴木さんにも分かるネットの未来 を読んで

2015-06-28 23:00 by 仁伯爵

果たして鈴木さんにも分かったのか否か  川かわ上かみ量のぶ生お著「鈴木さんにもわかるネットの未来」を読んだ。川上量生氏はニコニコ動画の創業者であり、現株式会社カドカワの代表取締役社長である。その川上氏が、弟子入りしている株式会社スタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫氏にも分かるようにネットについて説明するという内容の本である。鈴木敏夫氏は宮崎駿という天才に心置きなく作品を作らせるためにスタジオジブリを用意した敏腕プロデューサー … 

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【書評】我が逃走 を読んで

2015-06-27 15:59 by 仁伯爵

起業家の失敗譚  起業家の失敗譚が自伝の形で出版されることは珍しくない。近年ではシリコンバレーを舞台に手書き入力コンピューターで起業し夢破れたジェリー・カプラン「シリコンバレー・アドベンチャー」や、広告を強制的に表示させることにより無料化したプロバイダーホットカフェで起業し失敗した板倉雄一郎「社長失格」などがある。今回読んだ家入一馬「我が逃走」はそのジャンルの中でも最新の書籍でありレンタルサーバーのロリポップ!やWebショ … 

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【書評】インサイドボックス-究極の創造的思考法-を読んで

2014-07-27 0:43 by 仁伯爵

創造的思考のマニュアル化  近年、イノベーションと言う言葉がすっかりと市民権を得て、「なぜ日本にはイノベーティブな企業が出てこないのか」等と言ったように、様々な場面で語られている。そのメディアでの使用される頻度の高さゆえに陳腐化されてしまっている感さえある。それでも、日々直面する問題を後に続く人々がそれをことごとく真似するような今までにないスマートなやり方で次々と解決出来ればどんなに素晴らしいだろうと思わずにはいられない。 … 

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【書評】TPPが民主主義を破壊する! を読んで

2013-07-18 3:07 by 仁伯爵

 今週末(2013/7/21)は、参議院選挙の投票日である。争点に乏しい乏しいと言われているが、個人的にはなぜTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)がなぜ争点にならないのか不思議でならない。ちょっと前まであんなに国論を二分するほどに盛り上がっていたのに。もう世間は首相が参加表明したからあきらめモードなのだろうか。それともACTA(偽造品の取引の防止に関する協定)の様に内容が明らかにおかしい条約なら日本が先走っても他が付いてこ … 

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【書評】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年を読んで(ネタバレを含む)

2013-04-18 10:30 by 仁伯爵

 私が村上春樹の本を初めて読んだのは、昔大好きだった女性が村上春樹のファンであるということを知り、共通の話題を作ろうしたよこしまな動機がきっかけであった。その女性にお勧めの村上春樹作品はどれかと尋ねると、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」だと、よどみなく答えたので私は最初にそれを読んだ。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は見事なまでに分けがわからなかった。しかし、物語の意味を全く理解できなかったにも … 

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【書評】MAKERS ~21世紀の産業革命が始まる~を読んで

2013-03-31 22:00 by 仁伯爵

 情報技術が注目され、IT革命と言われ始めたのはいつ頃からだっただろうか。十数年前、アナログ電話回線を使用し料金を気にしてテレホタイム(テレホーダイ・タイム)にインターネットで調べ物をしていたら、友人に「インターネットなんてオタクのするものだ」と言われた。それが今ではネットを利用しないイケメンなどイケメンではないといった風情だ。ネットに接続する環境がないことが大きなハンデにさえなりうる。デジタルデバイドが真面目に問題として … 

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【書評】なぜ、それを買わずにはいられないのか―ブランド仕掛人の告白―を読んで

2013-03-26 13:24 by 仁伯爵

 最近はTVを見る機会がとんと減った。それにつれてTVCMというものに触れる機会も減った。少し前に友人とメールのやり取りをしていた時、おちゃらけて「~だぜ」という口調でメールを送ったところ、「すぎちゃんですね!」と言われ、”すぎちゃん”が誰だかわからない私は困惑してしまうという状況に陥った。それほどまでにTVのない生活を10年続けるだけで、世間の流行と乖離することができる。  しかしながら、TVCMに触れる機会は減りはした … 

【書評】なぜ、それを買わずにはいられないのか―ブランド仕掛人の告白―を読んで
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