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情報通信技術
2011-06-29 6:09 by 仁伯爵

 昨日、何か面白い情報はないかと何気なくウェブを徘徊していたらBitcoinなるものを見つけた。なんでもP2Pで管理されるオープンソースのデジタル通貨らしい。

Bitcoin(公式)
http://www.bitcoin.org/

オープンソースの電子マネー、Bitcoinの実験(TechCrunch)
http://jp.techcrunch.com/archives/20110521the-bitcoin-experiment/trackback/

  開発の中心メンバーは日本人らしいが、日本人の論文を元に開発されたが論文を書いた人は今はもう開発には関わっていないそうで、日本語にはまったく対応していないのでBitcoinに関する情報のほとんどは英語だ。最近になって急に海外のITメディアで騒がれているらしい。

 本来、通貨は各国の中央銀行が発行する。しかしこの中央銀行が曲者で、アメリカの事実上の中央銀行である米連邦準備制度理事会(FRB)は民間銀行で、日本の中央銀行である日本銀行も政府とは独立した認可法人である。そのため、中央銀行がお金を印刷して、銀行や政府に貸付け金利を取るので、お金の貸し借りには必ず金利が発生する。この金利という考え方が、世界経済を持続不可能ないつか爆発する時限爆弾にしてしまっている。一時期騒がれた政府紙幣も、中央銀行に頼らずに政府が直接紙幣を発行すれば、金利を払わなくていいというものすごいインパクトのある話だった。現時点で政府は通貨の発行権を持っていないのだ。

 そもそも通貨は唯の高い技術で印刷されり鋳造されたりしている印刷物であり、鋳造物だ。それをみんなが価値があると集団で認識しているから貨幣経済は成立している。電子データでも価値があるとみんなで決めれば、通貨と同じ働きが出来るだろう。では、世界の銀行家の息がかかった中央銀行などに任せずに勝手に通貨を発行してしまおうというのがこのBitcoinであろう。

 資本主義で一番儲かるのは通貨の発行権を握ることだ。金本位制が忘れ去られてしまった今、無から価値を創造できる現在の錬金術である。先日、収監されたホリエモンもライブドアの社長だった時代に株式100分割などで話題となったが、彼はさらに株を細かく分割し、1株1円くらいにまで落として世界で流通する通貨のように使えるようにする、といった壮大な計画を練っていたそうだ。結局実現はしなかった。国に立脚している企業や個人では、通貨を発行してしまうなんていう大胆なことは出来なかっただろう。もちろん法に触れるからだ。法に触れないホリエモンの株式分割のようなやり方でも、結局は難癖つけて潰されただろう。実際、ホリエモンはその後、電波利権関係者の逆鱗に触れ強引に収監さられてしまった。

 しかしP2Pで通貨システムを作り上げてしまったBitcoinはどうだろうか。中心が無いのでどこの国のものとも言えないし、潰そうと思ったら利用者を一人ひとり潰していかないと撲滅できない。先進国での普及は難しいかもしれないが、自国通貨が崩壊してしまって、外国通貨を受け入れているようなところであれば、通貨をBitcoinに置き換えてしまうなどということが起こり得るだろうと思う。政府を信用しない人々には受け入れやすいんじゃないだろうか。

 現在約700万BTC(BTCはBitcoinの単位)ほど発行されており、今後2100万BTC間でしか発行しないとしている。変動相場で今のレートが大体1BTC=16~18USD位なので、多く見積もっても大体3億7800万USDほどの市場規模でそれほど大きくは無いが今後価値が安定して認められるようになればもっと多く発行することも可能だろうし、似たようなP2Pの通貨が現れるかもしれない。

 米ドルやユーロ、日本円が崩壊しかかっている今、既存の利権者と関係の無い止められない通貨としてP2P通貨が広まっていけば、資本主義は現在の形で維持できないだろう。まだ、これからセキュリティーの不安を払拭して安定して普及できるかどうか分からないし、海外メディアにいっせいに取り上げさせた人がいるはずでその正体も良く分からないのでどうなるか分からないが、その辺の不安がクリアされれば応援していきたいと個人的には思う。

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