昨日の晩に我が端末の右下にひょっこりとavastのプログラム更新を即すメッセージが表示された。avast7から8にバージョンアップせよとのことなので、毎度のことだと何気なくavastのユーザインターフェースからプログラムの更新を実行しavastに言われるがままに端末をリブートした。これが、長い魔の夜の始まりであった。
再起動が無事終わり、「avastの更新を完了してください」というメッセージに言われるがままにOKボタンをクリックし更新を完了したところ、無料版を使っていたはずがなぜがavast アンチウィルスプロと表示されるではないか。さらに、「ライセンスが切れています」と表示されており、エンジンおよびウィルス定義の更新も、プログラムの更新もライセンス切れだと怒られて実行できない始末。とても困ってしまったのでいったんこのアンチウィルスプロをアンインストールし、無料版をインストールしなおすことに決めた。
まず、Windowsのコントロールパネルからavastをアンインストールした。アインストールを完了するには再起動が必要だと言われたが、どうせ再起動するならavastをインストールしなおしてから再起動すればいいやと思ってインストール時を実行した。その際、再起動待ちのソフトがあるがいいのか?というメッセージが出たが、続行を選択してしまった。今にして思えばこれがいけなかったのだ。
再びの再起動された端末を確認すると、さらに困った状況になってしまっていた。avastのサービスが起動に失敗していたのだ。困った私は、もう一度アンインストールからやり直そうと、コントロールパネルからavastのアンインストールを試みた。だが、「avastは削除されており存在しません、avastの項目を削除しますか?」を聞かれてしまう始末。おそらく、avastのアンインストール時に再起動しなければ削除できないファイルが残っているのに、再起動する前にインストールしてしまったので、インストール終了後の再起動で、アンインストーラーが再起動時に消そうと待ち構えていたファイルや設定が消されてしまい、サービスやインストール済みのパッケージ一覧から中途半端に消えてしまっているのだと想像できた。
ならば、もう一度インストーラを起動して削除されてしまった部分を上書きすればよいと考え、インストーラを再度実行しようとしたがインストーラが上がってこない。avastUI.exeというサービスだけは生き残っておりそのためではないかと推測される。こいつが厄介でtaskkillコマンドでも、pskillコマンドでもアクセスが拒否されてしまう。アンチウィルスソフトなので悪意あるプロセスやユーザーに簡単に停止させられてしまっては困るのだ。頼もしいのだが、いざ敵に回るとまいっちんぐである。
これでインストールもアンインストールもできないにっちもさっちもいかない状況になってしまった。セキュリティーソフトはシステムの深い部分にまで色々影響を及ぼす。そのセキュリティーソフトがトラブルで消すことも入れることもできないとあれば、OSの再インストールしかないのかと真夜中に絶望しかけた。同じような境遇に悩まされた経験のある方もおいでだろう。そんな人々にあえて言いたい、「希望は残っているよ。どんな時にもね」と。救済策はちゃんと提供されているのだ。avastにはaswclear.exeというアンインストールユーティリティーが用意されている。これをダウンロードして、セーフモードで実行すればきちんとアンインストールできてしまうのだ!
Windows8のセーフモードへの入り方は起動時にF8キーを押すという伝統のやり方が非常に困難になっている。F8キーを認識してくれる待ち時間がものすごく短くなってしまっており人間業では探し当てるのはほぼ不可能な状態になっているのだそうだ。なので、[設定]→[PC設定の変更]→[全般]→[PCの起動をカスタマイズする]でセーフモードが選べるはずだ。
またavastがぼこぼこになってもaswclear.exeがあれば怖くない。次回のトラブル時にはこの記事の存在が私をまた助けてくれるはずだ。この記事を書いたことを思い出すことができれば。Blogは私にとって備忘録としてかなり優秀なのだ。個人的ナレッジデータベースとでもいおうか。職場のナレッジデータベースにはいくら言われても書き込む気にはなれなかったが、ネット上に誰にでも参照できる形であれば、なぜか書くことがあまり億劫ではないのが不思議だ。私の行動と感情のすべては無意識下でのパターン認識に支配されている。人である限りそこから逃れることはできない。あまり深く追求しないことにしよう。