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政治経済
2011-11-27 5:11 by 仁伯爵

 ゆるキャラNo.1を決定する「ゆるキャラグランプリ」の投票において不正な投票があった事が話題になった。某巨大掲示板に複数スレッドが立ち、そこで面白がられた西国分寺の非公式キャラクター「にしこくん」に主催者の意図に反して大量の票が集まったことが問題視されている。

 この話における問題点は、二つあると思う。一つ目は主催者が無効にした機械的な投票28万5335票である。これは明らかに不正な行為で、これが許されてしまうと、Web投票という娯楽は成り立たなくなってしまう。

 二つ目は、2chで複数スレッドが立ったことによる、組織票だ。これは、グレーゾーンであると思う。ゆるキャラグランプリは、好きなキャラに投票する人気投票だ。2ch住人は、丸いフォルムにリアルな足が生えた奇妙なキャラを面白がりそれを支持した。これは、一般的な選好傾向とはずれるかもしれないが「にしこくん」をデザインした人物はその奇妙さを面白がってもらう事を意図していただろう。その意味で2ch住人の面白がり方は、デザイナーの意図に沿ったもので住人達はそれを支持することで「祭り」を楽しむ事が出来ると言う利益を享受している。

 二つ目が問題なのは、一般的な選好と異なる選択基準をもった投票者によって主催者の意図とことなる結果を生んでしまう事である。

 これと同じ問題は、選挙にも表れている。国民の投票によって、国や地方自治体をより良い方向に向ける政策を実行できる政治家を選出するのが目的のはずだ。しかし、自分に利益を誘導してくれる人を当選させるために人々が固まって組織票を作ってしまい、それが成果を上げており一定以上の影響力を持つので政治家はそちらを向いて政治を行うようになってしまっている。政治家も選挙に落ちればただの人である。国や地方をより良くしようと言う志など無く、政治家と言う肩書を維持することが重要になっている。

 組織票により、投票の目的からずれた候補が選ばれてしまうという点ではWeb投票も選挙も同じだ。一般的に支持されるものを投票で選出しようとしているのに、熱狂的な一部の意見が組織票として大きな力を持ってしまう。サイレントマジョリティーと、ラウドマイノリティーなどとして良く語られる構図でだれもが飽き飽きしていると思う。ゆるキャラグランプリの組織票に憤るなら、同じ怒りを政治家を選ぶ選挙に関しても感じるべきではないか。ゆるキャラ投票よりも、選挙の方がどう考えても大事だ。

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