イカしたパーツを組み立てる
前回、コツコツ買いためたナイスなパーツたちを紹介した。今回はそいつらを組み立ててサーバー本体をハードウェア的に完成させる。ケースに電源を取り付けて、マザーボードにメモリを刺してケースに入れて固定して、電源ケーブルをマザーボードに接続して、フロントパネルのスイッチやLEDを接続して、ホットスワップベイに電源ケーブルとSATAのケーブルを刺してマザーボードと接続して、システム領域用のSSDを接続して、BIOSのセッティングとIPMIのセッティングまでこの記事で紹介できたらいいかなと思っている。長くなりそうだったらBIOSから後は次回に持ち越すかもしれないが、やってみよう!
電源をケースに取り付ける
Flex ATX電源をケースに取り付ける。こんな感じで位置を合わせて裏からネジを止めて固定すると完了だ。簡単。
マザーボードと愛のメモリー
本体のマザーボードを取り付ける前にメモリーを取り付けちゃう。4本あるうちの手前からA1、A2、B1、B2となっていて、一つ飛ばしで同じ色のスロットに同じ規格の同じ容量のメモリーをセットでつけるとデュアルチャネルで動作してくれるようになり、ばらばらのシングルチャネルで動かすより若干のパフォーマンスの改善が期待できる。
supermicroのHPにあったマニュアルによると、推奨するメモリの組み合わせが示されていた。上の写真ではA1とB1にそれぞれ16GBのECC RIMMを刺して32GBのメモリを搭載しているが、この後もう2枚追加して合計64GBのメモリーを搭載してみた。今回組みあがった後に入れようとしているOSであるところのXigmaNASの最小要求メモリは4GBだが、zfsを使うなら8GBは必要で、最大限にシステムを活用するためにはメモリは多ければ多いほどいいらしいとXigmaNASのサイトにも書いてあったので詰めるだけ積んでみたのである。
マザーボードを筐体に押し込む
今回買った中古のリファブリッシュ品のX10SDV-4C-TLN2Fにはバックパネルがついてなかったのでebayで買い足した。
これをケースの後ろの部分にはめ込んで、メモリの刺さったマザーボードを本体に押し込んで、4か所ねじ止めしてしっかりと固定する。
フロントパネルとケースファンとフロントUSBの接続
フロントパネルのパワースイッチ、リセットスイッチ、パワーLED、HDDのアクセスランプLED、エラーLEDを接続する。まずフロントパネルを外して、どの線がどこに繋がってるのか確認してみる。
そしてそれぞれのスイッチとLEDの線を確認したら、マザーボードのフロントパネルのピンをマニュアルで確認しながら、対応するピンに極性に注意しながら差し込む。▼マークがついている方がプラスだ。
パワースイッチとリセットスイッチはそのまま、パワーLEDもそのまま青いLEDに接続した。あとLEDは2つ残っているが、オンボードのNICは使わない予定なのでNICランプにしてもしょうがない。一つをHDDアクセスランプに、もう一つをパワーフェイルLEDにすることにした。
次に、フロントのUSBコネクタの接続をする。バックパネルはUSB3.0だが、フロント用の端子はUSB2.0用だった。残念。だがケースのUSBも2.0だったのでちょうどいい。下の図のBのピンを使うことにした。向きを間違えてはさせないようになっているので間違う事なくさせると思う。
ケースファンには4pinのPWM対応のファンを使用する。Aの端子を使用した。Bの端子はCPUクーラーで使用されている。しばらく運用してもっと冷却が必要そうならCの端子を使用してファンを追加することを検討するかもしれない。Dの端子は今回購入したグレードのボードにはついてなかった。
電源とSATAの接続
最後に電源装置から伸びてるケーブルをマザーボードとホットスワップベイに接続して、SATAケーブルをホットスワップベイとシステムインストール用SSDへ接続したら、さしあたっては完成と言えるだろう。
Aの端子に24pinのメインの電源ケーブルを接続し、CへオンボードHDD用の4pinの電源を接続する。Bの4pinの端子は、Aの24pinの電源が使用できないような特殊な環境へインストールする場合に代替的に使用できるように用意されているものらしいので今回は接続しない。
HDD用の4pinの電源端子は実はホットスワップベイでも2つ使う。今回使用している電源装置では4pinの端子が足らなくなるので、SATA用の電源端子を4pinに変換できるケーブルを使用して足りない一つを補った。
ホットスワップベイに電源2つを接続する。
SATAケーブルも接続する。黒いケーブルが接続されている4つの端子が左奥から3,4,5,6番で数が小さい順に上のポートから接続した。1,2番はシステムインストール用のSSDを接続する。オレンジ色の端子はSATA DOMに対応した端子だ。ライセンスファイルや暗号化キー等をSATA DOMに格納している場合ここに刺して使う。この端子を使用した場合、M.2のスロットが使用できなくなる。M.2のスロットが使用されている場合、オレンジ色の端子も使用できなくなる。
最後に10GbEのNICを追加
さっき最後と言ったな。あれは嘘だ。このNICカードを刺すのが本当の最後である。後ろのブラケット固定用の金具を外して、カードを刺して、金具を付けなおして、蓋を閉めたら完了だ!
最後の最後にHDDをはめて終わる
さっき本当の最後だといったな。あれも嘘だ。最後の最後にホットスワップベイにHDDを入れておく。
NICカードを付けたりHDDを入れたりしたのは本当はBIOSの設定をしたり、BIOSとIPMIのバージョンアップをしたりした後なのだが、話が前後すると分かりにくいと思ったのでここに含めてみた。組み立てて最初の起動や初期のBIOSなんかの設定をするときは、できるだけ最小の構成で起動してみて問題ない事を確認したほうが、万が一起動しなかった時の問題切り分けが簡単なので最初はそうすべきだ。
長くなってしまったので、BIOSやIPMIの話はまた次回にしようと思う。ここまでは普通の自作PCを組んでるのと何も変わらないのであんまり面白みがなかったかもしれない。次回のあたりはサーバー用製品ならではの機能が出てくるので今回より盛り上がると思う。震えて待て!
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