金曜日に未曾有の大震災が起きた。
関西の友達から安否を気遣う連絡をもらうが、ライフラインは全部生きてるし東京は大丈夫だと答えた。土曜日時点ではまだ被害の全容が明らかになっておらず、深刻さに気づかないままTVにかじりついていた。
日曜日になってもまだ原発は酷い事態になったが、海水を入れて炉の再利用をあきらめれば何とかなるのだと思っていたし津波の死者や行方不明者も阪神大震災にの1/10程度しか報じられていなかったので痛ましい災害だが、阪神大震災の時よりも早く復興できるかもしれないと思っていた。
この時点でも、各発電所の惨状から電気が足りなくなる事がわかっていたので、金曜の混乱が嘘のように動き出していた電車に乗って私は秋葉原へ行った。月曜日からはまた、運行する路線、本数ともに大きく数を減らすのだけれど。外出の理由は愛用のThikPadx31のバッテリーとウルトラベースを買うためだ。ThinkPad x31 は本体用のバッテリーを、ウルトラベースに搭載して本体に接続することでバッテリーを2つ搭載することが出来る。それで輪番停電を乗り切ることが出来るはずだ。
ウルトラベースは中古屋で6800円で購入できた。もっと安い店は2800円で売っていたが、光学ROMがDVD/CD-RWのコンボドライブ搭載型を売っていたのが此処だけだったので高くても其れに決めた。
秋葉原のどの店も、液晶ディスプレイの電源は一台を残して切られ、電池、ラジオ、携帯充電器が売り切れており各店の電源が入ったディスプレイは、災害の状況を24時間体制で伝えるTVを映していた。ThinkPad x31 は方が古いので、バッテリーは見つけることが出来なかったので帰ってから、ネットオークションで互換バッテリーを買うことにする。
帰りに24時間営業のスーパーによろうとしたが、21時で営業を終了したと張り紙があった。道すがらコンビニに3軒よってみたが、パン、弁当、惣菜がすべて在庫切れだ。レジ横のフライヤー商品や肉まんが豊富に陳列されていたのが対照的だった。
その後、災害の状況がわかってくるにつれ、事態の深刻さがじわりじわりと報道され始めた。福島原発の状況も、会見を開くたびに悪化していった。あっという間に死者行方不明者は1万人を越えた。まだまだ増えるだろう。
そんな中で私たちが出来ることは難だろうかとずっと考えていた。
私が西へ疎開すれば、首都圏の負担を減らすことが出来るだろうか。